行ってきましたEXPO2005
〜音楽ファンの見た愛知万博〜


5/21
(パメラ・モーガン・コンサート&MORE)

この日は朝8時過ぎに起床。今日はもういらんわな、と携帯をしまいこもうとすると留守電が入ってるようす。早速聞いてみると、昨日コンサートを一緒に観たMさんからでした。これがまたたまげた内容でした…。前日、結局帰れず名古屋に宿泊しはったらしいんですが、その近くのホテル(私の泊まったホテルからも近い)に昨日のバンドメンバーが宿泊してたとか。げーーーっ、と思って慌てて支度してチェックアウトし、そのホテルに向かいましたよそりゃ(笑)。
しかし惜しいことに私が行った時には既にチェックアウトしてもうたみたいで…(泣)。ああ、もうちょっと早起きしてたら!!てな幸先のよくないスタートで始まった二日目となりました。

昨日と同じくシャトルバスにて会場に向かいますが、昨日とうって変わってスムーズな運行でした。今日もゲートで楽器を預けて(まあ今日はどのみち必要ないけど)、今日はちょっと普通の観光客してみようかな。とはいっても企業パピリオンやらマンモスとか普通の人がたかりそうなとこは当然のごとくスルーですけど(笑)。

企業パピリオン周辺。
なんでこんなに人多いんか理解でけへん…
何故か知らんが長蛇の列のサウジアラビア館。
手書きっぽい看板がほほえましいイエメン館。

まずは東南アジア、中東国で占められたグローバル・コモン1。いきなりサウジアラビア館は長蛇の列。スルー決定(爆)。となりのイエメン館をのぞきました。こじんまりとしながらもアラビックなごちゃごちゃさがまあええ感じでした。
他は空いてるパビリオンをちょろちょろとのぞいてるウチにコモン1のイベントスペースでイベントの時間が近づいてきました。この日はイエメンの民俗音楽と舞踊があるそう。珍しや「ミズマール」の演奏も聴けるとか。これは見なければ。としばらく待ってたらなんとこの時間の回は都合により中止とのこと(泣)。やっぱし今日は巡り合わせが悪いんかなあ…。
とりあえず次の回の時にまた来ることにして続いてはコモン4。(2は後でどうせまた来るし、3はギリシャ館があるのでお楽しみにとっておくのだ。)

北欧館は是非見たかったけどなんとここも長蛇。迷ったけどとりあえず今回(また来ることがあるんかどうかはわからんが)はパスすることに。他にもポーランドやルーマニア、チェコなどのパビリオンは何故か人気のようで(結局最後までどーゆー基準で人気があるんかないんかわからんかった)パスしてまいました。
そんなわけでとりあえずガラガラのリトアニア館に。
けっこう螺旋状のディスプレイ(これは現物見てもらうしか表現のしようがない)がユニークで個性的なパビリオンでした。CDも何枚か置いていたので見てみました。しっかし全部リトアニア語なんでどんな内容やらさっぱり(笑)でもトラッド系が多そうな感じではありましたが。一枚裏ジャケにカンテレ(フィンランドのハープ)という楽器らしき写真が写ってるアルバムがあったので、売り場にいたお姉さんに聞いてみました。以下そん時の会話(の雰囲気)。

「すんません、これってトラッド?」
「トラッドですね。この楽器はリトアニアの民族楽器なんですよ。」
「あ、カンテレ?」
「え!?カンクレですよ。」
「(あーそうか。リトアニアではカンクレっていうんやった)あ、カンクレか。フィンランドじゃカンテレっていうんですよね。」
「あらー、カンクレ知ってるのん?うれしいわあ。」
「北欧のトラッド好きなんですわー。」

そんな会話もあって、結局そのCDは購入。まあなかなかリトアニアのトラッドCDなんて入手でけへんしね。これはええ買い物でした。

チェコ館。
入らんかったけど、外装がおもしろかった。
チェコ館の外装アップ。
ぶつかったら痛そう〜(笑)。
ハープが描かれたアイルランド館の外装。

リトアニア館で購入したCD。
曲名もバンド名も読めません(泣)
楽器の写真とジャケットを頼りに買いました。
録音は'90年とのこと。詳しい情報募集中です。

そうこうしてるうちにコモン1でのイェメンの演奏の次の回の時間が迫って来たので、引き返します。
戻ってみたら、この回は予定通り行われるようでダンサーやウード奏者などがステージ脇に控えていました。
それよりなにより!!
音響担当の女の子がむっちゃカワイイ!!いやー見に来てよかった(爆)!!
もう演奏無視してこの子ずっと見てたろか、ちうぐらい可愛かったです。
とはいえちゃんと演奏と踊りも見ましたから(笑)。

最初はミズマールのソロ演奏と男性3人によるパフォーマンス。
ミズマールってのはてっきりチャルメラ系の楽器かと思いきや、メズウェドやアルグールとも呼ばれるダブルパイプのリード楽器でした。(実は私も持ってるんやけど、私が買った時は「ズマラ」という名前やった。)正直ナマで見るのは初めてやったのでこれは嬉しかった。さすがに素晴しい演奏で、当然のごとく循環呼吸を使っていて音が途切れません。やっぱりこんな風に演奏すんのは私には無理やなあ。

ダンスの様子。
画像にマウスを持っていくと…?
左端がミズマールを吹くおっちゃん。

ウードの弾き語りもありました。

踊りの方は短剣を使った腰の動きが特徴的で、意外と見飽きない見ごたえのあるものでした。30分程音響の女の子、ちゃう、演奏を堪能してぼちぼち本日のメインイベント、パメラ・モーガンのコンサート時間が近づいてきたので(といってもまだ1時間くらいあるけど、当然特等席狙いなので)コモン2の方に移動開始。

イベントスペースに到着したら準備してるとこでした。しばらくのセッティング時間のあと、いよいよサウンドチェックで、つ、ついに!!
まさか見れるとは思わなかった!!
パメラ・モーガンがステージに姿を現しました!!!!

アルヴァニタキは8年待ったけど、パメラは9年待ちでっせ!!感激やあ〜!!

今回は娘さんのRhiannonがキーボードでサポートしとるようです。
軽くマイクとギターの音をチェックした後ステージ裏に回ったパメラ。ガードはなし。チャンスや!!CDを持って彼女のもとに向かう私。そして、ついにその瞬間が…
「(CDを見せながら)あ、あい・らいく・ゆ、ゆあ・みゅーじっく!!(発音わるい)」
ゆ、夢やない…目の前におる!!CDを見せた私に彼女もすごく感激してくれたようです。なんでも日本に来てCDにサインしたのは私が初めてやったとか。うわ〜光栄やあ!!しかも私の名前まで書いてくれたよお(涙)!!
と、まあこんなファースト・コンタクトでした。音楽の雰囲気通りの人柄にはほんま感激しました。ただこの日はほんま天気がよくて日射しも強かったのでパメラさん、ずっとサングラスをしてたんであの独特の優し気な目が見れなかったのは残念でした。(まあかけてなくてもまともに見れんかったと思うけど…)
さあ、次はいよいよ待望のライヴ!!ステージ中央最前というこれ以上はない特等席で待つこと約30分。いよいよギターを抱えたパメラさんがひとりステージに登場です。

ついについに!!生パメラ!!
声も美しかったけどギターもバカうま。
左が娘さんのRhiannon。こんな大きい娘がおるんやね。
べっぴんさんでした。
これが日本で一人目というサインです!!
半分自慢です(笑)

待ちに待った1曲目は名盤1st「On a Wing and a Player」から「Broken Wing」。
これよこれ!!この声がナマで聴きたかったんよ!!というぐらい変わらぬ美声でした。
その後はトラッドを中心に5曲ほど演奏し、6曲目を演奏する前のMCでまた泣かせてくれました…。
「何年か前に私は日本でCDを出しました。今日私はそのCDに初めてサインをしました…」ってそれって私のことやんか!!感激する私にとどめの一撃が。

「次の曲はその人のために…」

えっ!?えええっ!?!?

と思ってるうちにパメラさんのギターが奏で始めたイントロ。
こ、これって!!ハズレ曲なしの1stの中でも私が最も好きなナンバー、「Backseat」!!!!

最後のダメ押しもええとこです。泣きますってそら。
まどろむようなスローテンポのこの曲、アルバムではグラッペリを意識したような素晴しいヴァイオリン・ソロがフィーチャーされてるんやけど、それがないマイナスなんて全く問題になりませんわ。(つか、あったら死んでる。)そんなダメ押しされた私が立ち直る間もなく次の曲はこれまた1stの「A Woman's Touch」。スパニッシュぽいリズムのアップテンポなかっこいい曲で、これも大好きなんよなあ。なんで私のツボを知ってるんや!!とツッ込みたいわほんま。
その後キーボードのRhiannonも登場、パメラさんのティン・ホイッスルの演奏もあったりして、ラストは2ndからタイトル曲「Seven Years」で締め、約1時間のステージを終了したのでありました。

その後感激のメッセージを伝えに走ったのはいうまでもないでしょう。この時のパメラさんはサングラスをはずしていたので優し気な瞳も見ることができて、もうほんまいうことなしです。ただ、今回の選曲は企画上なのかトラッドが多く、アルバムからの曲が少なかった、てのはちょっと残念でした。(あれもこれも聴きたかったのよ…)もしかしたら日替わりでやってるんかも知れませんが…。(だとしたら悔しい!)

まー、これで今回万博でのお目当ては終了。あ、ちゃうちゃう、ギリシャ館まだ行ってへんがな!

てなわけで次はコモン3。おっそろしい行列のスペイン館、ドイツ館、イタリア館は当然スルーし、ギリシャ館に向かうも…。げ。ギリシャ館も行列。な、なんで(苦笑)!?でもまあ、お目当てでもあるんでここは並びます。ギリシャであれば並ぶのは苦にならない特異体質の私です(爆)。パビリオンでかかってる音楽もちゃんとギリシャ音楽を使ってるのはうれしい。中もまあ、ギリシャらしくてええパビリオンでした。去年のオリンピックのトーチには案の定人が寄ってきてました。私もちゃっかり握ったりしましたけど(笑)。

コモン3のイベントスペースではとってもアミーゴな雰囲気(笑)でメキシコ音楽やってました。
クアトロとかトレスとか珍しい楽器の演奏が聴けました。
入る気はせんかったけど外装は印象的やったスペイン館。
何故か並んでるギリシャ館。ミニ国旗配ってました。

アフリカ!!(爆)
あーはやく実写版アストロ球団見たいな。

とりあえずこれで今日の目的は全て終了。あとは帰る時間までテキトーにぶらぶらしよー、てなわけでこの先はさらっと。(つーか、ここまで長過ぎ!)

コモン5、6と回りましたが、音楽好きとしては印象に残ったのはなんといってもベトナム館。
パビリオン内にも楽器が展示してある上、日に何回かベトナム音楽の生演奏もあるとのこと。最後の回がみれそうなので中でしばらく待つことに。
そして6人の楽団が登場、うち5人は女性やったんですが、これがまたみんなとってもべっぴんさん!!(こんなんばっかしやな私)
民族衣装(アオザイとかいうんだっけ?)もとってもよく似合ってて、これは写真に納めとかなければ、とシャッターを切ろうと思ったらなんと「電池切れ」の表示が…(泣)。今日はいったいツイてるんかツイてないんか!?
まあしゃあないので演奏の方に集中します。
とりあえず今回個人的な目玉はダン・バウという楽器。
これ初めて聴いたのはHUONG THANHという人のアルバム「Dragonfry」なんですが、ここで聴くかぎり「どーやって弾いてんの?」的な謎の楽器やったんです。それがナマで見れたってのはほんまに嬉しいです。
しかし、これはちょっと弾けません…。見ててもどう弾いてるんかさっぱりでした。(動きだけならテルミンみたい)もう一回見れるもんなら見てみたいなあ。べっぴんさん揃いやし(爆)

てなわけで2日に渡った万博での私の音楽体験記は終了です。ギリシャのアーティスト達に会えなかったのは残念やけど、パメラ・モーガンには日本にも応援しとるファンがおるんやで〜ちゅうのが伝えられてほんまによかったです。

それにしても今年はほんま"ありえない来日"ラッシュ。先日もあの!!ハットフィールド&ザ・ノースの来日が発表されたし、9月にはギリシャ音楽の大巨人、スタヴロス・クサルハコスもついに来日(1年前も来る予定やったけどぽしゃってしまった)するみたいやし。
幸せに比例して罪悪感(幸せすぎてすんまへん〜)も大きくなっていく今日この頃でした。


あ!!

そーいえば!!


モリゾーとキッコロにも会えなんだ(爆)

〜了〜



 

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